行政書士で安定的に収入を得るには
行政書士は「売り切り」!?
行政書士の仕事は「売り切り」と呼ばれることがあります。
たとえば、社会保険労務士は会社員の保険の書類作成を行ったりするのが仕事の1つですが、保険書類というのは、毎月、毎年、その人が会社員を続ける限り、発生するものです。

これに対して行政書士は、何かを始めるときに仕事が発生し、その人が無事、書類作成と提出を終えたら業務終了となります。
つまり、それ以上、行政書士にキャッシュが入ってこなくなるわけです。
書類作成~飲食店を開業するまでが仕事
例えば、行政書士の主な仕事のひとつに「飲食店営業許可」があります。
飲食店を開業するためには、官公署に書類を提出する必要があります。
そして、クライアントが無事、飲食店を開業。
そうすると、もう「許可」は下りたので、これ以上行政書士の仕事は必要なくなるわけです。
生活の糧を得るためにはまた、行政書士は飲食店開業を考えている他のクライアントを探さないといけません。永遠に。
継続的受注が見込める業界を専門分野に
こういう「売り切り」がツラいというので、行政書士たちの間では最近、一度クライアントを見つけたら、継続的な受注が臨める業界に注目が集まっています。
例えば、高齢者の資産を守る「成年後見業務」や、企業の「会計記帳業務」はその代表例。
会計記帳分野専門の行政書士となる場合は、税理士さんの専門領域に入ってはいけないので、税理士法52条に配慮しつつ仕事を行いましょう。
