難易度と年齢
行政書士は人生の熟れ期でないとまず合格しない!?
行政書士と聞いて、どのような人物像をイメージするでしょうか。大学で法学を専攻し、法律知識を持つ知的な人物。あるいは法律関係の仕事をしていて、新たなキャリアアップのために資格取得を目指す、法律のスペシャリスト。年齢は20代後半か30代、あるいは仕事をバリバリこなす40代。メガネをキラリと光らせて、いかにもキレる仕事をしそうな人物を思い浮かべる方がとても多いのではないでしょうか。行政書士という資格は、バリバリ仕事をこなせる人生の熟れ期に受験しないと、まず受からない資格のように思えます。
10代でも合格者がいるという事実
しかし行政書士試験のデータからは、年齢について意外な事実が判明しています。
最近3年間における10代、30代の行政書士試験の受験者と合格者
属性 | 年度 | 受験者数 | 合格者数 |
10代 | 平成23年度 | 814 | 34 |
平成24年度 | 655 | 26 | |
平成25年度 | 583 | 30 | |
30代 | 平成23年度 | 22,012 | 2,087 |
平成24年度 | 19,070 | 2,040 | |
平成25年度 | 16,941 | 2,008 |
出典・一般財団法人 行政書士試験研究センター(HP)
平成23年度の10代の受験者は814人で、合格者は34人。平成24年度の10代の受験者数は、受験者が655人に対し、合格者が26人、平成25年度の受験者は583人で、合格者はぴったり30人です。10代の若者が、行政書士という「法律系の資格」を受験し、しかも一定数の合格者を出しているのです。これに対して、いかにも合格しそうな30代の受験者数は、平成23年度は受験者22,012人に対し、合格者2,087人。平成24年度は受験者19,070人に対し合格者2,04人、平成25年は受験者16,941人に対し2,008人。さすがに受験者数、合格者共に10代に比べてたいへん多いですが、その合格率に注目です。10代の合格率は約5%で、30代は約10%。つまり、どちらもそれほど変わらないのです。10代が5%に対して30代が60%、というような目に見える格差はありません。
年齢に関わりなくチャンレジし、合格できる資格
行政書士は法律系の国家資格であり、法律知識を問われることから、簡単な資格ではありませんが、年齢はさほど関係ありません。年齢に関わりなくチャレンジできるし、合格も可能な資格なのです。ちなみに行政書士は、年齢、学歴、国籍に関係なく誰でも受験できる国家資格です。
